I
えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】
七福神の一。 商売繁盛・福の神として広く信仰される, 兵庫県西宮神社の祭神。 蛭子(ヒルコ)とも, 事代主(コトシロヌシノ)神ともいわれる。 古くは豊漁の神として漁民に信仰され, また農神としても信仰された。 狩衣(カリギヌ)・風折り烏帽子(エボシ)姿で右手に釣り竿, 左手に鯛(タイ)を抱えた神像に描かれる。 夷(エビス)三郎。
〔「えびす(戎・夷)」と同源の語。 一般に「恵比須」と書くことが多く, この場合の歴史的仮名遣いは「ゑびす」〕
II
えびす【戎・夷】
〔「えみし」の転〕
(1)「えぞ(蝦夷){(1)}」に同じ。

「其の国の奥に~と云ふ者有りて/今昔 31」

(2)都から遠く離れた未開の土地の人。

「かかることは, ~・町女などこそいへ/栄花(浦々の別)」

(3)荒々しい武士。 情を解さぬ荒っぽい人。 特に, 東国の武士を京の人から見て言う語。

「~は弓引くすべ知らず/徒然 80」「荒~」「東(アズマ)~」

(4)野蛮な外国人。 蛮夷(バンイ)。

「これは胡国の~の大将/謡曲・昭君」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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